夏スーツの代表素材、モヘア

Facebook
Twitter
こうしてモヘアを知ると、エレガントな着こなしを好むスーツ愛好家の紳士としては、夏はモヘアだけで過ごしたくなりますよね?

Table of Contents

どうしてモヘアが、夏スーツの素材?

モヘアというと、レディースのフワフワしたセーターを思い起こす人も多いと思います。

なぜ、あの素材が、紳士服では夏の涼しい素材として扱われるのでしょうか。

ウールもスゴイけど・・・

紳士服素材の代表格といえば、ウール。

ウールは天然素材界の中で、最も温度の吸収率が高いだけでなく、ポリエステルなどの人工繊維と違い自然界に還る素材であるため、現在も高級紳士服素材として広く普及しています。

フレスコ織りや、ポーラ織りなど、強撚糸のウール100%でも、十分涼しいエレガントなスーツが仕上がります。

モヘアはヤギの毛

ウールが羊の毛であることはご存知と思いますが、モヘアはヤギ。

そもそも、動物が違います!

そして、ヤギの毛は、ウールほど縮れがなく、真っ直ぐの繊維であることが特徴。

だから涼しい!

糸として撚り合わせた時も、通気性が高いと言われています。

さらにミクロな話をしますと、ヤギの毛は、ウールの表面よりキューティクルの開きが少ないため、表面が滑らか。

そのため、空気の通り道に邪魔なものがなく、さらに通気性が高まるとのこと!

見た目の清涼感も良し

モヘアスーツを手にしたことがある方なら、生地の表面が独特のキラキラした光り方をすることにお気づきではないでしょうか。

いかにも夏らしい、ルックスも清涼感たっぷりのお洒落スーツが仕上がります。

モヘア素材は高級、そして繊細

こうしてモヘアを知ると、エレガントな着こなしを好むスーツ愛好家の紳士としては、夏はモヘアだけで過ごしたくなりますよね?

残念ながら、モヘア100%の生地というのは、ほとんど存在しません。

というのも、モヘアのみで折り上げてしまうと、特有のパリパリした繊維が仇となり、擦り切れやすい生地になってしまうんですね。

さらに、モヘアは今や大変希少な繊維の一つであるため、全てモヘアで生地を織ると、とても高価になってしまいます。

だからモヘアスーツはウール混紡が主流

一般的に現在は、5〜15%モヘアが混紡されているファブリックが主流です。

これだけでも、十分に清涼感が発揮されますから、モヘアはスゴイ!

ほとんどのミル(服地生産工場)はこの程度のモヘアファブリックを生産しています。

モヘア混紡率50%以上の生地を見つけたら、今やかなりラッキーと言えるでしょう。

モヘアスーツオーダーの注意点

ウールと違い、モヘアはほとんど収縮しません。

ですので、着た時にかなりがちっとした感触のスーツが出来上がるのがモヘアの特徴。

この特徴を考慮し、ある程度動きを付けたい場合は、普段のスーツよりサイズ感をややゆったり目にオーダーすることをお勧めします。

ただし、モヘア素材をタイトにピチっと着こなしたい!という方もいらっしゃると思いますので、その際はこの点をご理解の上、仕上がりの感触の違いをお楽しみいただければと思います。

現在人気の、エモい色、柄を入れておきました!

2021夏VESTAお勧めのモヘアスーツ、ぜひじっくりご覧ください♪

モヘアスーツ購入はこちらから♪オンライン購入限定のプレゼントも!

パスワード保護されている限定記事をお読みになるには、メールニュース登録をお願いいたします。

The Rake Japan連載より:マリネッラ4代目 アレッサンドロ・マリネッラ氏の“装い哲学”を振り返って

ナポリの老舗ネクタイブランド四代目当主であり、Forbes Italia「30 Under 30」にも選出されたアレッサンドロ・マリネッラ氏は、次世代のクラシックスタイルを牽引する存在として、世界中の注目を集めています。
今回のThe Rake Japan 連載【Power of Suit 〜良い服は人生を変える〜】では、私、北川美雪(VESTA/銀座)がアレッサンドロ氏にインタビューを行い、彼の語る“装い”の本質に迫りました。

Read More »

【銀座VESTAより】Met Gala 2025に学ぶ、男たちの装いとその源泉

Met Gala 2025のテーマは「Superfine: Tailoring Black Style」。コートジャケットやケープといった“儀式性”のあるフォーマル回帰が多く見られました。特に肩の構築や丈の長さ、重厚感のある生地使いが顕著で、今一度“仕立てとは何か”を問いかけるような装いが印象的でした。また、パンツにおいても、タキシード由来の側章や光沢素材が散見され、クラシックのエッセンスをモダンに再構築する動きが顕著です。これは単なるトレンドではなく、テーラリングが「個を語る儀式」であるという認識が、世界のエレガンスの最前線で静かに共有され始めている証なのかもしれません。

Read More »

【ベッカム流ジャケパン術】大人の余裕を叶える、春夏スタイルの教科書|VESTA 12万着記念フェア開催中

スポーツ界のスーパースターでありながら、世界のファッションアイコンとしても名を馳せるデヴィッド・ベッカム氏。彼が私たちに教えてくれるのは、「一流のスポーツ選手であることと一流の美意識は両立する」ということ。

Read More »
Picture of 北川美雪

北川美雪

Hi! I'm Miyuki, General Manager at VESTA.

Leave a Replay

Newsletter メールニュース登録

Please make sure your email adress is correct! メールアドレス誤記載の場合は届きませんのでご注意ください!