夏は腕時計とアクセサリーを重ね付け
夏の外出時、半袖からにゅっと伸びる白い細腕が、どうにも気恥ずかしいので、腕時計と手首周りのアクセサリーの重ね付けは欠かさないようにしています。時計はその日の気分で、三針のラウンドかカシオのGショックを選ぶのですが、汗で濡れると白っぽく塩を吹いたり、酸っぱいニオイがするような気がして、メタルブレスかゴムベルト限定、革ベルトの時計はしないように。そこへシルバーのブレスレットかバングルを合わせて、カチャカチャと動くように。きっちり固定するより動きがあるほうが、なんとなく清涼感があるような気がするからです。それに片方の手首に装飾があると左右非対称に見えて、細腕に無造作な印象が伴うことで、こなれて見えるように思うのです。
主役は時計なので、重ね付けするアクセサリーは高価なものでなくていいんです。若い頃、海外の蚤の市で買ったノーブランドのブレスレットやバングルがいっぱいあるので気分で付け替えてます。以前はミサンガや数珠も付けていたのですが、最近ジャラ付けは流行らないのでシンプルに1つか2つ。さらに言えば、かちゃかちゃぶつかってケースに傷が付くのは嫌なので、時計もお高い時計はしないようにしています。そんなに持ってないけど。
真鍮にメッキ仕様のタイプは、美しいシルバーカラーが大人っぽいし、価格もこなれていて買いやすいですね。写真はamazonで1位を獲得したメンズジュエリーブランド「タバラット」の最新作「アトラ」。「O」型のブレスレットとは異なる「C」型バングル。単体使いもできるのですが、シンプルなデザインだからこそ時計と重ねたほうが美しいと思います。これでお値段3520円はお買い得。この手のシンプルなアクセサリーは流行問わず使えるし、脇役だからこそ、いろいろと揃えて楽しみたいですね。
以前、取材した某イタリア人が、手首にリボンのようなものをぐるぐると巻きつけていたので、それは何?と尋ねると、娘に貰った誕生日プレゼントの箱に付いていた紐なのだそうです。「そうやって、みんなに聞かれるんだよ」と楽しそうに話していたのも、わざと話のネタとして提供してくれているようで嬉しかったし、その後はお互いの家族の話で盛り上がりました。薄汚れてロゴも読めなくなっていたけれども、そのリボンはとても感動的で、どんな高級ブランドもののジュエリーよりも美しかったんです。そういうアクセサリー選びもまた一興かもしれませんね。