VESTAお客さまの「着こなしの哲学」その1「内田樣編」

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こんにちはファッションエディターの池田保行です。 今月からVESTAのお客さまに「着こなしの哲学」を伺う記事を書かせていただく事になりました。ドレススタイルにまつわるそれぞれの「こだわり」が伝わることで、読んでいただいている方々も、何かしら自分の着こなしに取り入れていただけるポイントがあるのではないでしょうか。

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内田様の「着こなしの哲学」とは

こんにちはファッションエディターの池田保行です。

今月からVESTAのお客さまに「着こなしの哲学」を伺う記事を書かせていただく事になりました。ドレススタイルにまつわるそれぞれの「こだわり」が伝わることで、読んでいただいている方々も、何かしら自分の着こなしに取り入れていただけるポイントがあるのではないでしょうか。

      

10月某日、銀座でランチをしながら、お話を伺いました。

お一人めは、北川MGのブログでもお馴染みの内田様です。この日は山梨県から、お越しいただきました。以前、私と北川GMのYouTubeにもトークや画像でご出演いただいたことがあるので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

(26:29よりご登場)

 

この日はドーメルのスリーピース姿

お仕事は精密機器関連の企業でプロセスエンジニアとしてご活躍されています。生産工程を首尾一貫して管理計算されるお仕事なだけに、その着こなし哲学も徹頭徹尾、隙のないものでした。

仕事では、もっぱら作業着」「スーツはプライベート限定」と潔い紳士でいらっしゃいます。スリーピースがお好きとのことで、この日もVESTAで仕立てたスリーピースでお越しいただきました。

生地は仏ドーメルの「アマデウス365」

<ドーメル>が誇る名作「アマデウス」の横糸を細番手にすることで、約2割も軽量化されたスリーシーズン素材は、いまや同社の看板生地となっています。「いつも生地は色あいで選びがち」とのことですが、この生地、単色ではなく糸からして複数のグレーの白をより合わせたものなので、この深みあるグレーが醸し出しています。ミディアムトーンも秋らしく落ち着きある発色です。

ポケットは英国式にチェンジ付き

この日は雨が降りそうで、ぎりぎり降らないというまるでロンドンのような曇天でしたが、なるほどこういう天気の日に似合うのは、英国生地(※<ドーメル>はフランスの生地メーカーですが、工場は英国生地の聖地、ハダースフィールドにあります)ならではかもしれませんね。そのあたりを知ってか知らずか、内田様のスリーピースはサヴィルロウ伝統のチェンジポケット仕様でした。

Vゾーンはブルーのグラデーション

この<フランコスパダ>のネクタイの色味がブルーグリーンというかグリーンブルーというか、ちょっとシルバーも配色されているような、じつに趣ある色合いです。こういう色味は、見つけたもん勝ちですね。なかなか見られないのでは。

シャツはいつも<ブルックス ブラザーズ>でオーダーさらているそうです。我々業界人は<ブルックス ブラザーズ>といえば、すぐにボタンダウンと騒ぎがちですが、あえてセミワイドでしょうか、きれいにロールする襟羽根には、ぶりっと大きめのノットが似合いますね。

ネクタイはノットの結び方に貫禄あり

このぐらいの大きめのノットも、体格の良い内田様ならでは、何かスポーツでも? と伺いましたら、「フェンシング」とお答えになられたのには、ちょっとびっくりでした。フェンシングって、こんなに胸板厚くなります?

内田様は、もともと体格がよろしかったそうで、卒業し就職された際、既成品のスーツが似合わないことに気づかれたそう。そこで百貨店のオーダースーツをご利用になられたことが、おしゃれに関心持たれるようになられたそうです。いや、大学でたての若い社員が、初手からオーダースーツとは当時の上司も驚かれたのでは。

百貨店のオーダースーツからVESTAへ

百貨店のイージーオーダーから、VESTAに乗り換えられたのは、WEBマガジン「All About」 の記事を読まれてとか。私もガイドを務めていたことがありますが、おそらくはファションライターの倉野路凡さんの記事ではないかと。

All About「軽くて着やすい、ヴェスタの人気ジャケット」

https://allabout.co.jp/gm/gc/196398/

それまでのスーツとは着心地が全然違うと驚かれたとか。もちろん百貨店のオーダースーツは、そこいらの吊るしより遥かに上物ですが、そこはやはりフルマシン。袖付けに手仕事を用いるVESTAのスーツとほ、やっぱり違いますよね。

時計は日本が誇るセイコー アストロン

さてお洋服を、一通り拝見したので、小物もチェックさせていただきました。まずは時計。セイコーのアストロン。大谷翔平選手がキャラクターを努めているモデルですね。お仕事柄、密かに作業工程の時間計測をされることがあるそうで、スマホのストップウォッチでは目立ちすぎるため、そういうときにクロノグラフは有効なのだとか。なるほど、日本人ならセイコーですよね。トヨタと並ぶ、外国人が高く評価する日本企業ですから。

帽子はイタリアのボルサリーノでオーダー

この色、私も愛用しているグレーをオーダーでリボンの色をベージュに替えてらっしゃいました。僕のグレーは黒リボン(もちろん吊るしです涙)ですから、こちらの方が特別感ありますね。

足元は日本・スコッチグレインのレースアップ

最近私の周りでもスコッチグレイン派が増えている、東京・東向島のシューメーカーです。昔は在庫処分のセールを頻発していて、なんとなく量産靴のイメージだったのですが、数年前から体制を一新された様子。いま評価がぐんと上がっているブランドです。

私、随分前に取材でうかがったことあるのですが「英国靴の履き心地を、日本の技術で」という職人気質なところがありまして、なかでも「インペリアルライン」というトップグレードは、もう本格派英国靴に匹敵する仕事ぶり。そこへ日本人の足型を研究して作っているのだから、もはや日本靴を代表するブランドです。

鞄は土屋鞄のダレスバッグ

いい具合の革色ですね。僕も何度も物色しに行っているのですが、なかなか手が出せずにいる逸品です。まだ土屋は娘のランドセルしか買ったことありません。

私より年齢はひとつ先輩の内田様ですが、わたしなんかよりはるかに貫禄の紳士でいらっしゃいましたので、ぜひ小紋柄のネクタイをされてみてはいかがでしょう? 私はまだ似合わないのですが、きっと重厚な印象に仕上がると思いますよ。

次回は私の右側に立たれているジャケパン紳士の高頭様をご紹介します。

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