新品でも身体に馴染む「ヴィーガンレザー」
そろそ本格的に秋のファッションを考え始めた人もいるでしょう。今秋もっとも注目されているアウターはライダースジャケットです。多くのブランド&ショップが、ジャケットやブルゾン感覚で気軽にライダースを着ることを提案しています。
とはいえ革ジャンには「不良の着る服」というイメージと、あの重くて硬くて、何年もかけて着込んで身体に馴染ませるという「儀式」が不可欠。大人ほど革ジャンに」躊躇するのは、よくわかります。だがご安心を。今どきのライダースはスマートでモダンなうえ、薄手で軽く、着やすい服になっているのです。
近年のライダース素材は羊革や山羊革といった、薄手で軽いレザーが主流。なかでも羊革のライダースは新品当初からやわらかくて着やすく、ストレスがないことから最近では多くのブランドが手掛けている人気のアイテムでもあります。でも日本のファッションブランド、ケイミーが手掛けるライダースは、そのさらに上を行っています。
使われているのは化繊を利用した「ヴィーガンレザー」、つまりはフェイクレザー。見た目はまったくもって上質なレザーなのに、着るとやわらかく、しかも伸縮性があるのでタイトめに着てもストレスがない。本革のように硬くなったり割れたりする心配もなく、カビが生える心配もないのも嬉しいところ。さらには撥水性を備えながら、自宅で洗濯機で洗えるというメンテナンスフリーなところも、かつてのビニールのようなフェイクレザーとは大違いなのです。
立ち襟型のシングルライダースは、パートナーに着てほしいという女性の声を採用したもの。たしかに大型衿や太いジップ付きポケット、ゴツいウェストのベルトなどは、不良バイカーのイメージが強くコワモテのイメージですが、これなら都心での買い物や食事にもさらりと着ていけそう。
これからのライダースは不良の服ではなく、知的な大人の遊び着。ニューノーマルの時代には、会社に行くのにスーツ代わりにライダースを羽織ることも推奨されているのですから。