テーラーメイドがユナイテッドアローズとコラボしたウェアコレクション
日本のゴルフ人口は1994年の1450万人をピークに減少を続け、2020年には新型コロナウィルスの影響もあり520万人にまで落ち込んだそうです。ゴルフ場は200コース以上も閉鎖されたとか。それが2021年はマスターズで松山英樹が優勝したことも追い風となってか、ゴルフ人気が再燃。ゴルフ練習場の利用者数は前年比150%と回復傾向にあり、今年も順調に伸び続けているそうです。
僕ら世代にとって、ジャンボ尾崎のド派手なウェア姿こそがゴルフ場の正装と信じる人は少なくないのでは。でも今ゴルフウェアは大きな変革期にあるんです。かつては「ステージ衣装」と揶揄されたゴルフウェアですが、最近では素材も近年目覚ましい伸びても回復力に優れるポリウレタン混紡の伸縮素材や、素早く汗を吸い乾燥させる機能素材を採用した、シックでモダンなデザインのウェアが増えています。なかにはあえてレトロなデザインに回帰していたり、ラグジュアリーブランドがゴルフラインをリリースするなど、新たな展開も見られたり。プレーは襟付きポロシャツがマストで、クラブハウスではジャケットが必須だったドレスコードも大幅に緩和されてきていて、最近ではタートルネックの低い「モックネック」や、Tシャツでプレーできるゴルフ場も登場しています。これまでネックだったゴルフファッションが洗練されてきたことで、筆者のように改めてゴルフに興味を持つ人も増えているのではないでしょうか。
今年、ゴルフ用品の一流ブランド、テーラーメイドは、セレクトショップのユナイテッドアローズと組んだウェアコレクションを発表しました。独自の路線をひた走ってきたゴルフウェアのデザインを、メジャーなファッションブランドに依頼することで、これまでの”ド派手”イメージからの脱却を図っているのでしょうか。実際、そのままコースに出られるほど機能的なテーラード型ジャケットとパンツのセットアップスーツは、街中やオフィスで着ていても違和感ないほどエレガントな出来栄え。こんなお洒落なウェアなら、ゴルフをしない僕でも着てみたいですね。