スーツの裾仕上げの選び方

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スーツの裾仕上げは、全体の印象を大きく左右する重要な要素であり、ビジネス・フォーマル・カジュアルシーンに応じた適切な選択が求められます。主に日本では「シングル」「ダブル(ターンナップ)」「モーニングカット」の3種類があり、それぞれ異なる歴史的背景と特徴を持ちます。国や地域によって裾仕上げの傾向も異なり、英国、イタリア、アメリカの主流についてもお話しします。

スーツの裾仕上げの選び方をおさらい!ヴェスタ銀座のオーダースーツで叶える理想のシルエット

How to Choose the Perfect Hem Finish for Your Custom Suit at Vesta Ginza

スーツの裾の仕上げは、全体の印象を大きく左右する重要なディテールです。ビジネスシーンやフォーマルウェア、カジュアルスタイルに合わせて、適切な裾の仕上げを選ぶことで、より洗練された印象を演出できます。ヴェスタ銀座では、お客様のスタイルや用途に合わせた最適な裾仕上げを提案し、一人ひとりにフィットするオーダースーツを提供しています。

スーツの裾仕上げの種類と歴史

現在主流のスーツの裾仕上げには、大きく3つのスタイルがあります。これらのディテールは、時代とともに進化し、さまざまな国や文化の影響を受けてきました。

1. シングル仕上げ(プレーンヘム / Plain Hem/ Orlo Liscio)

  • 特徴: 裾を折り返さず、まっすぐに仕上げる最もシンプルなスタイル。
  • 用途: フォーマルスーツ、ビジネススーツ、タキシードに適した仕上げ。
  • 歴史: 19世紀初頭まで、英国ではズボンの裾は未仕上げのまま提供され、履く人が必要に応じて調整していました。その後、ブーツスタイルからモダンなシューズへと移行するにつれ、すっきりとしたシングル仕上げが好まれるようになり、19世紀末には格式ある場面での標準仕様となりました。

2. ダブル仕上げ(ターンナップ / Turn-up(Cuffed) Hem/ Orlo Risvolto)

  • 特徴: 裾を折り返し、4~5cmの幅を持たせるスタイル。
  • 用途: クラシックなビジネススタイルや、イタリア・英国スタイルのスーツ、カジュアルスーツに最適。
  • 歴史: イギリスのエドワード7世が雨の日にズボンの裾が汚れないように折り返したことが起源とされています。その後、イタリアのクラシックテーラリングに取り入れられ、特に1930年代以降のイタリアン・エレガンス(Italian Elegance)において、リラックスしたシルエットと美しいドレープを作る要素として定着しました。

3. モーニングカット(前上がり仕様)

  • 特徴: 裾の前側を少し短くすることで、自然なシルエットと足元の動きを美しく見せる仕上げ。
  • 用途: 日本のフォーマルスーツや、格式のある場面での装いに使用。
  • 歴史: 明治時代に西洋の正装が日本に導入される際、着物の「前つんのめり(前上がり)」のシルエットを取り入れたことに由来します。特に皇室や政財界の重鎮が着用するモーニングスーツ(morning suit)に採用され、日本独自のテーラリング文化の一つとなりました。

地域別の裾仕上げの傾向

日本流

  • モーニングカットが格式あるフォーマルウェアに見られる。
  • ビジネススーツではシングル仕上げが一般的。
  • カジュアルスーツではダブル仕上げも浸透。

英国流

  • トラディショナルなビジネススーツやフォーマルスーツではシングル仕上げが主流。
  • クラシックな英国スタイルを好む人は、フランネルやツイードのパンツにダブル仕上げを選ぶ傾向。

アメリカ(主にニューヨーク)流

  • モダンなスーツスタイルでは、スリムなシルエットを活かしたシングル仕上げが増加。
  • ビジネスカジュアルではダブル仕上げの採用も増えている。
  • トム・ブラウンの影響で、くるぶし丈のクロップドパンツが都市部でトレンドに。

イタリア流

  • エレガントで軽やかなスタイルを重視し、ダブル仕上げが主流。
  • パンツの丈は、足元にわずかにかかるノークッションまたはハーフクッションが好まれる。
  • Classico Italiaの影響を受けたテーラードスーツには、ダブル仕上げで洗練されたシルエットを演出。

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How to Choose the Perfect Hem Finish for Your Custom Suit at Vesta Ginza

The hem finish of a suit is a crucial detail that significantly influences the overall impression. Choosing the right hem finish for business, formal wear, or casual styles enhances a sophisticated look. At Vesta Ginza, we offer tailored solutions to match our customers’ styles and needs, ensuring the perfect fit for each individual.


Types and History of Suit Hem Finishes

The main suit hem finishes in modern tailoring fall into three categories. These details have evolved over time under various cultural influences.

1. Plain Hem

  • Features: A simple style where the hem is left straight without folding.
  • Usage: Ideal for formal suits, business suits, and tuxedos.
  • History: Until the early 19th century, trouser hems in the UK were often left unfinished and adjusted as needed. As footwear transitioned from boots to modern shoes, the clean-cut plain hem gained popularity, becoming the standard for formal occasions by the late 19th century.

2. Turn-up Hem

  • Features: The hem is folded up with a width of 4–5 cm.
  • Usage: Suitable for classic business styles, British and Italian-style suits, and casual suits.
  • History: It is believed that King Edward VII of England initiated this style by folding his trouser hems to prevent them from getting dirty on rainy days. This style was later adopted in classic Italian tailoring, becoming an essential element of Italian Elegance (formerly Eleganza Italiana) from the 1930s onwards, contributing to a relaxed silhouette with beautiful drape.

3. Morning Cut

  • Features: The front hem is slightly shorter, creating a natural silhouette and enhancing foot movement.
  • Usage: Used in formal Japanese suits and high-class attire.
  • History: Introduced during the Meiji era when Western formalwear was adopted in Japan. Inspired by the forward-leaning shape of traditional Japanese kimono attire, it was incorporated into morning suits worn by Japanese royalty and high-ranking officials, establishing itself as a distinct tailoring tradition.

Japanese Style

  • Morning Cut is prominent in high-formality attire.
  • Plain hems are the standard for business suits.
  • Turn-up hems are also widely accepted in casual suits.

British Style

  • Plain hems dominate traditional business and formal suits.
  • Classic enthusiasts opt for turn-up hems on flannel and tweed trousers.
  • Savile Row tailoring emphasizes finely crafted hem finishes to highlight the quality of construction.

New York Style

  • Modern suit styles favor plain hems for a sleeker silhouette.
  • Turn-up hems are becoming more common in business casual outfits.
  • The influence of designers like Thom Browne has led to trends like cropped trousers in urban fashion.

Italian Style

  • Prioritizing elegance and lightness, turn-up hems are widely preferred.
  • Trouser lengths often feature no break or a half-break to maintain a clean line.
  • Summer styles incorporate linen and cotton suits with a more relaxed appearance.
  • Inspired by Classico Italia, tailored suits with turn-up hems emphasize a refined silhouette.

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At Vesta Ginza, we blend world-class Italian design with the craftsmanship of skilled Japanese artisans, providing made-to-measure suits that perfectly suit each customer’s preferences.

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北川 美雪

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